メルボルンでの生活は2006年6月24日で終わりました。ここでの更新はもうありません。今のところは、ブログ活動は休止中です。ここにご訪問いただいた皆様には大変感謝しております。 (如月クロエ)
メルボルン日本語キリスト教会 メルボルンに来られたら、教会にも、ぜひおいでください! JRadio.Net クリスチャン音楽、メッセージ、聖書朗読によるインターネットラジオ。メルボルンから放送しています。 My Blog List 山の彼方の空遠く カントリーなアメリカから Mooncat Express *うみねこ*やまねこ* サーキットのオカミ Feeling…感じるままに KOBECCO 掬ってみれば無数の刹那 uchinan's diary めくるめく日々 WASHINGTON 通信 2.1 水と森と光の写真館 風の語りべ もろてん。 趣味を楽しむ日記 メルボルンらいふ うろうろ、ごそごそ。 妖精のだらだら生活 オーストラリア・地球のお尻の英語俳句 Pics diary English version(このブログの自動翻訳の英語バージョン) Melbourne letter Pop-up dictionary version 素材屋さん 700km EmperorPenguinEmpire 最新のトラックバック
カテゴリ
全体 メルボルン日本語キリスト教会 豪州&メルボルンのネタ Webで出会う人々 美味しいもの 納豆 映画 本 うちの事件簿 クロエの独り言 花・植物 神戸・関西のネタ 手作り石鹸・化粧品 今日のことば 音楽 未分類 以前の記事
2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
同人作家
2004年 09月 23日
インターネットという媒体を通じて、誰もが簡単に文章や絵、写真を発信できるようになって、おびただしい情報が日々作り出されている。良いものから悪いもの、千差万別の価値を持つその情報は、的確に選択できない野放し状態で、混沌とWeb内に存在している。利用する人の判断基準によって、その情報が有用無用と振り分けられるのだが、便利さと裏腹に付随している危険性にも十分注意が必要だと、常々思っている。ネット利用するときの心得の基準は、得てして本人の嗜好に沿った方向で決定されるもので、大勢の人間がしていることだからと、非合法なものも正当化されて、ネット上に氾濫することになる。法律上は違法だが原作者に訴えられない限り現実に罪に問われることはないグレイゾーンに属するサイトというものがその中のひとつに存在する。
つい最近、少女時代からの夢が作家になることだという若い人と個人的に話す機会があった。大変な読書家で小さい頃から図書館もフルに活用し、街にでかけると時間の許す限り書店巡りをするという活字中毒のお嬢さんであるらしい。今も書くことに熱中して、自分のサイトを持ち着々と人に読んでもらえるものを製作されていると聞き、大変うらやましいことだと思った。アマチュアであれインターネット作家デビューしてファンレターも増えているのだそうな。ぜひ多くの読者に慕われる素晴らしい小説を書いて欲しいものだと、作家になる道は厳しくても頑張って欲しいなと思ったのだが…。 しかし、その製作しているものが、いわゆる「夢小説」なるものだというと話は少々別方向に。夢小説とは、アニメやゲームなどのキャラクターを用いて設定や名前を借り、原作の話とはほとんど何の繋がりもない恋愛小説を作るもので、ヒロインとなる女性の名前を読者が登録できるようになっている。自分の名前をそこでいれれば、あたかも自分が憧れのキャラと恋愛をしているような錯覚が生じるしくみになっているのだ。たわいもない憧れや夢の世界で、かりそめの恋愛ごっこ。相当、需要が多いらしい。望まれて存在するのだから、それもひとつの文化かなとは思うのだが。原作者の気持ちはどうなんだろうか? 「著作権侵害はどうなのか?」 かねてより聞いてみたかった問題を彼女にぶつけた。答えはあいまい…。上に出てきたグレイゾーンの活動だからである。出版社の規定がきちんとしている漫画には、そういうサイトは作れないらしい。彼女も、それなりに、ここは大丈夫、ここはダメとの判断はした上でのことだと。さらに彼女の無断使用している原作は、そういうサイトの存在でもっているようなものだから、原作者にも異議はないはずだとまで言い切った。原作者自身がその発言をしたというなら、良いのだが、おそらくはそうではあるまい。 なんとも勝手な理由である。 「みんなやっていることだから、かまわない」、「赤信号、みんなで通れば恐くない」の世界らしい。実際に原作者が訴えなければ罪に問われることはないが、それだからといって黙認すれども容認もしてはいない。そのことについてはネット上でも色々な解説ページがあるが、同人作家と著作権の中にも示されているように、非営利のサイトにパロディ作品を掲載する活動についても違法であることは間違いない。 その現実をふまえた上で、何故、「夢」なのか? 既存の漫画のファンに向けてのみ発信するサイトを選び、自分の実力で始めようと、どうして思わなかっただろう。同好の士を集めての、そのサイトで本当に満足なのか・・・? 本物の作家になる「夢」のほうはいったいどうなったかと尋ねてみたところ、オリジナルも書いていて「夢小説」はサイト運営の基礎を学ぶつもりではじめ、教えられることも多々あるのだそうな。「ただの手遊び」とのこと。その小説のクオリティとしては、いかなものか、本物の夢に彼女が到達できるのかどうか、残念ながら私には彼女の発表している「甘い小説」が読めないので、判断のしようがない(読んでも判断できる自信もないが)。彼女が言うには、ほかの同じジャンルのものとは違う人真似でない作品で自信があるのだそうだ。作家に運良くなれても売れればよいという作家になりそうな危惧は、勝手な私の妄想か? 彼女との話の後、著作権についての資料を探してみた。著作権のひろばの著作権を考える童話。 著作権についてわかりやすく書かれ、二人の弟子の発言やたどった道も考えさせられる。「本物」を目指す彼女に、これを一度読んで欲しいと思った。
by melbournedayori
| 2004-09-23 08:49
| Webで出会う人々
|