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(映画) ミュンヘン MUNICH
2006年 02月 08日
ズシーンとくる映画でした。実話をベースに作られた作品。
子供たち二人と一緒に観てきましたが、すっかり映画の重い空気に包まれてしまって・・・。 本当に色々と考えさせられる映画でした。 あの名作「シンドラーのリスト」のスピルバーグ監督が、再び世界に平和とはと問いかけてきます。より多くの人が、この映画を通して語り合うことが監督のこの映画を撮った理由だと思います。 映画の筋を少々。非情なミッションを与えられた男は妊娠中の妻にも、どのような仕事なのか言うこともできずに、また、いつ帰れるかもわからないまま出かけていきます。標的を追い命を狙う仕事なのです。標的は11人、1972年のミュンヘンオリンピックでイスラエルの選手を人質にしたパレスチナのテロリスト事件に関わった人物の抹殺という仕事でした。 冷酷にならざるを得ない仕事の中で、ターゲット以外の人物を殺すことのないようにと注意しながら、ひとつひとつ情報を得て準備をして、という生活が続きます。 通常のスパイもの映画によくある、悪を懲らしめる正義のヒーロー像という描き方ではなく、幸せとは、家庭とは、そして平和とは、そんな疑問を投げかけながら、話は進みます。 家庭を犠牲にしての仕事に、出産直後にはなんとかかけつけますが、ともに成長を見守ることができず電話越しでしか離せない日々。 愛らしい娘の片言の「ダ、ダ、ダディ」に、思わず嗚咽する主人公。このシーンに涙・・・でした。一緒に観ていた娘も息子も「ううぅぅぅ~」と声を出して見入っておりました。 やがて追う立場から追われる立場にも・・・。仲間が一人、また一人と殺され、あるいは自殺したりとチームも崩壊していきます。自分たちがやってきた仕事をなぞって自分の身の回りを警戒し始めます。不安で眠れなくなり、物音に怯え、クローゼットの中で眠る生活に・・・。ようやっと家族の元に行き、子供との生活が始まっても、神経は休まることなく・・・。 主役のエリック・バナさんですが、「トロイ」でブラッド・ピットと死闘を演じた王子様でした。あのときの存在感もすごいと思いましたが、今回も本当に素晴らしかったです。 人々の命を救った「シンドラーのリスト」のほうが、わかりやすいと思われる方も多いのだろうなと思います。「ミュンヘン」のほうは、対極にある人の命を奪う仕事なのです。目をそむけたくなる多くの殺戮シーンがでてきます。ですので、人によってはこの映画、好き嫌いがかなり激しく出てきそうに思います。 私は、あの「シンドラーのリスト」が陽で、この「ミュンヘン」が陰、スピルバーグ監督だからこそ、この両極の映画が生まれたのだろうと思っています。この話のベースになった本も出ているそうなので、ぜひ読んでみたいと思っています。 憎しみは憎しみしか生まない。 報復だけを叫んでいては本当の平和は来ない。
by melbournedayori
| 2006-02-08 09:32
| 映画
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